久々にライヴを聴いた。
それも2本も。
1本目はピアノ仲間が組んでいるジャズバンドの出演した下記ライヴ。
体力的にまだ全部は聴けないので、お目当てのところだけ。
4 Beat の生演奏を久々に聴いた。
フロントはクラリネット2本、リズムセクションはピアノトリオ。
この編成で"Count" Basieのビッグバンドチューンに挑むというだいぶ意欲的な編曲。
後から聞いた話では奏者全員1年生だったそうだが、そうとはとても思えない充実した仕上がり。
特に1曲目の Spranky はベースに主旋律を担わせるアレンジメントやトゥッティ部のクラリネットのレイドバックなど、仕掛けが随所にあってかなり楽しめた。
Spranky
Flight of the Foo Birds
April in Paris
そう言えばみんな エイプリル・イン・パリ と言っていたけど、英語なら パリス ではないだろうか。
続けて2本目。
こちらは高校時代の同期が出演。
三部立てで、第一部はコンボバンド、第二部はピアノ+ドラムのデュオ、第三部はポップコーラスバンド。
開演前に出演する同期に冗談めかして 聴いている私の体力が最後までもつか不安だ と言ったが、これは実はかなり本気で心配していた。(下線部は12/24追記)
ライヴ自体はとてもいいものだったし、体力的な理由で途中で帰るというのはできれば避けたかったので、最後まで身体が耐え切ってくれて本当に良かったと思う。
個人的に一番収穫が大きかったのは、実は知り合いのいない第二部。
以前からクラシックソロピアノをインテンポで演奏することに挑んでいる私としては、ピアノ+ドラムのデュオ、つまり必然的にピアノにインテンポでの演奏が要求される状況、というのはとても興味深かった。
曲目は一連の流れになっていてうまく書けないのだが、途中でドビュッシーの L番号68 夢想をほぼ全部使っている部分があって、ほぼテンポ一定を維持してデュオを展開していたところがとても印象に残った。
以下、12/24追記。
クラシックソロピアノでは、古典期以降の作品でテンポルバートが多用される傾向にある。
私はこれに対してかなり懐疑的で、大半の曲においてはルバートが濫用されていると思っている。
拍子単位でのテンポを変えずとも、強弱の変化やわずかな拍の揺らぎだけで曲調を表現することはできると思うのだ。
ピアノはソロで演奏される機会が他の楽器に比べて極端に多い。
他の楽器であれば合奏を念頭において極端なテンポ変化を避けるようなときでも、ソロピアノではそういった想定をする必要が無く、簡単にルバートに手を出せてしまう。
ある意味でピアニストにとってルバートは劇薬であって、安易に頼るべきではないと思うし、使うなら他の手段で曲調を表現できるようにした上で、最後のエッセンスとして使用するべきではないだろうか。
そんな考えの私には、テンポを一定にしてクラシックソロピアノの楽曲を演奏している姿がとても印象的だったのだ。
他の奏者と合奏することは叶わないまでも、私も将来あんな演奏ができるようになれたらいいのだが。
でも全体的に曲名は失念した。
すみません。
以下、12/25追記。
そんな私のために、ではないだろうが、オフィシャルサイトがセットリストを掲載してくださったのでご紹介。
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