2012年12月14日金曜日

若い(はずの)街、東京

今回も人口問題。

東京に絞った場合、若年世代の存在感は潜在的には決して小さくない。

しかし。


今回も以下の情報を頼りに調べてみた。

東京の人口構成にはひとつの大きな特徴がある。

それは 団塊の世代があまり目立たない ことだ。

60代の中でもっとも多い64歳を取り出してきても、32歳の人口の方が勝る。

東京の高齢化率は決して低くは無いのだが、30~40代が多いというのは東京の大きな特徴だ。

表1: 全国および東京の世代別成年人口
世代 全国 東京
人数 比率 人数 比率
20代 13'509 12.87 1'575 14.71
30代 17'656 16.83 2'117 19.78
40代 17'372 16.56 1'989 18.59
50代 15'870 15.13 1'446 13.51
60代 18'467 17.61 1'632 15.25
70代 13'428 12.80 1'213 11.34
80代以上 8'623 8.22 731 6.83
註:
  1. 2012年初時点。

  2. 単位:人数は千人、比率はパーセント。表示以下は四捨五入のため、合計は100パーセントにならない。

  3. 太字は各項目の最大値。


ただし、都知事選の投票率は国政の投票率よりも世代間格差が大きい。

見てみると、有権者数そのものは20代から40代まで合計すれば過半数を占めるにも関わらず、実際の投票率をもとに投票者数を試算してみると半数に届かないことがわかる。

表2: 前回2011年都知事選挙の世代別推定投票数
世代 2012年初人口 前回推定投票率 推定投票者数
人数 比率 人数 比率
20代 1'575 14.75 39.18 617 10.03
30代 2'117 19.83 51.08 1'081 17.58
40代 1'989 18.63 57.72 1'148 18.66
50代 1'446 13.54 64.19 928 15.09
60代 1'632 15.28 69.64 1'136 18.47
70代 1'213 11.36 64.65 784 12.75
80代以上 706 6.61 64.65 456 7.42
註:
  1. 単位:人数は千人、比率と投票率はパーセント。

  2. 推定投票率は資料をもとに世代毎に再計算。

  3. 太字は各項目の最大値。


図1: 東京都の2012年初人口(表2の左側)


図2: 東京都の推定投票者数(表2の右側)


これはさすがに言い逃れできない。

今回は衆院選と同日選挙なので、もう少し若年層の投票率が上がってくれるとよいのだが。

東京の若者よ、国政の小選挙区は白票でもいい、AKBが嫌いでも都知事選だけは投票に行こう。

東京はまだ、若年世代が存在感を持てるチャンスがある街なのだから。

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