2013年1月20日日曜日

全国共有電話帳がお節介を通り越して危険

技術的な話題はあまりこのブログに書きたくなかったが。

結論から言うと、掲題の 全国共有電話帳 は全国民連帯責任という名の驚異、いや脅威だ。

やめて欲しい


注意

下記には大量のツイート引用があるが、このうちアプリ作者の 鳥取ループ ‏@tottoriloop 氏は背景画像に「表9 大阪府下部落概況」と題する市区町村名、戸数、人口、主な産業の一覧表を用いている

パーマリンク等をクリックしてこのアプリ作者のタイムラインをブラウザで開いてしまうと必ずこれらが目に入る仕組みになっているので、閲覧時はご注意。


普段こういうことを書かないのは、自分の有限な生涯の時間をこんなことに割かれたくないからに他ならない。

今も時間を奪われていると思うだけで憎しみが湧き上がってくる。

それでもできるだけ冷静になりつつ早くこの記事を書こうと思ったのは、下記ツイートがあったからだ。

人口問題のところでも学んだが、声を上げなければいけないときはある。

しかし最低限の時間消費で済ませたいのも事実なので、この件に関しては当記事以外は書かないつもりでいる。


下記のような電話帳共有アプリが登場し、騒動となっている。

説明には 全国共有電話帳で検索可能な電話帳データベースの充実のために、アプリ利用者の端末の電話帳とGPSの情報をデータベースサーバーに送信し、利用します と書かれている。 ※引用部太字は記事作者による


確かに私は日本に生きていて、日本に対する愛着もある。

だが、だからって日本全国の電話番号一覧に名前を連ねるつもりはこれっぽっちもない。

そしてこのアプリの最大の問題点は、自分がどんなに載せるつもりが無くても、自分の名前、住所、携帯電話番号、メールアドレスを登録している他の誰かがこのアプリを導入してしまうと、もう掲載を止める手段が無くなるということだ。

さらに、名前ではなく社会関係で電話帳を登録していた場合には別の問題も。


このアプリの作者は以前にも似たアプリを公開して騒動を起こしたことがある。

再びこの騒動を巻き起こしていること、加えてTogetterにまとめられている下記の言動などから考えると、語源通りの意味で確信犯と思われる。

語源通り とは 犯罪であることを承知で ではなく 犯罪でないという論理武装を用意した上で という意味。

論理武装とは書いたもののあまりに綻びが多いので、本当にこれで武装したつもりになっているのか疑わしいところだが、いくら相手に非があったとしても法廷闘争でそれを認めさせるまでの間にどんどん電話帳がデータを蓄積してしまうようでは何にもならない。

最悪の場合として、一度蓄積されたデータが何らかの理由で拡散されてしまったら、もう取り返すことは不可能だ。

その意味でも確信犯なのかも知れない。


時間は使いたくないので、アプリ作者の論理武装における問題点については、わかりやすいと思われる点を1つだけ挙げて終わりにする。

戸籍住民登録制度登記選挙人名簿官報、すべて公的機関による行政サービス、もしくはそのためのシステムだ。

アプリ作者は、自分の作成したアプリがこれらと同列に論じることのできる公共サービスだとでも言いたいのだろうか。

もちろん、私はこのアプリ作者に行政上の何かを委ねた記憶は全く無い。


長々と書いたが、結論なんか2行しか無い。

まず、言っても聞き入れてくれそうに無いが一応言うと、アプリ作者、こんなの作るのは やめて欲しい

そして、私の連絡先をスマホに登録している人、このアプリの利用はどうか やめて欲しい

0 件のコメント:

コメントを投稿