2010年9月7日火曜日

古典

新しい仮説。

音楽プレイヤーとヘッドセット、そして充分に長い通勤時間があれば、クラシックリスナーが生まれる。


私は誰かから課題曲を与えられる形でのピアノ指導を受けたことがない。

最初は家にあった譜面を弾き、そのうちに気に入った曲を真似て弾くようになった。

譜面の多くは洋楽ポップスやジャズ・フュージョンだったし、気に入った曲は当初はゲーム音楽だった。

クラシックピアノは弾けなかったし、練習してまで弾きたいとも思わなかった。

そもそも、ピアノ曲に限らずクラシック音楽は冗長だと感じていた。


ところが、今の通勤時間はそのクラシックよりも更に冗長なのである。

そのせいだけではないだろうが、以前なら確実に飽きていたであろう複数楽章からなる交響曲や協奏曲も平気になってしまった。

それに、ニュースを読みながら流すには、あるいは座席で休むときには、ポップスやジャズは邪魔になってしまう。

私は気象番組でBGMが気になって肝心の天気予報がわからなくなってしまうほど、耳に届いた音に影響されやすい。

こうして、毎朝ラフマ二ノフやらバッハやらショパンやらを聴きながら通勤する男が現れたわけだ。


たくさん聴くことは、演奏上達のためにも重要になる。

そのうちにはクラシック音楽も弾き始めるのだろうか。

その場合でも、人前で演奏することは当分無いだろうが。

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